末吉俳句日記『澄心を咲かす晩菊』
🗓 2025年11月2日(日)
末吉俳句日記『澄心を咲かす晩菊』
晩菊や 色は孤高に 澄みとほし
(ばんぎくや いろはここうに すみとおし)
🖋️季語:晩菊(ばんぎく)(秋)
※晩秋の頃、
他の花が散りゆく中で、
ひとり咲き残る菊。
その姿は静かでありながら、
芯のある美しさを放つ。
冷たい風の中にも
凛と立つ花は、
秋の終わりを告げながら、
見る者の心に
静かな勇気を与える。


澄心を咲かす晩菊
秋の終わり、
風は静かに止まり、
ひとり咲く晩菊が、
空気を透かすように立つ。
散りゆくものの中で
なお色を保ち、
孤高の美しさが、
心を澄ませていく。
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霞む記憶と秋の暮
秋の終わり、
沈む夕日に照らされながら、
ふと故郷を思い出した。
その姿は霞のように遠く、
声もぬくもりも届かない。
それでも、
心の奥には確かに残る。
秋の静けさが、
その記憶をそっと包んでいた。
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