わたぼうし短歌帖『蝉声と時を結ぶ秋風』
🗓 2025年10月3日（金）
わたぼうし短歌帖『蝉声と時を結ぶ秋風』
🖋️ 短歌：
秋風に ひぐらし鳴きて ほどけゆき
手皺重ねて 時は動かぬ
🖋️ 読み方：
あきかぜに ひぐらしなきて ほどけゆき
てじわかさねて ときはうごかぬ
蝉声と時を結ぶ秋風
秋風にひぐらし鳴きて、
声はほどけ余韻を残す。
重ねた手の皺に時が宿り、
静止のなかに永遠を知る。
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次回予告
道草に響く秋夜の虫声
秋の帰り道、
ふと道草をすれば
虫時雨が一層大きく響き、
秋夜の声に包まれる。
その響きに心は自然と揺らぎ、
寄り道もまた秋の遊びで
あることを知る。
日常の何気ない瞬間が、
五感と心に豊かさを
刻む象徴的な一首となった。
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