末吉俳句日記『沈光ふかる寒林』
🗓 2025年12月10日(水)
末吉俳句日記『沈光ふかる寒林』
寒林や 底にしずもる 夕日かげ
(かんりんや そこにしずもる ゆうひかげ)
🖋️季語:寒林(かんりん)(冬)
※冬になって葉が落ち、
冷たく静まり返った林のこと。
音が吸い込まれるような
深い静寂を表し、
孤高さや透明な空気感を
象徴する季語。


沈光ふかる寒林
寒林に沈む夕日かげを見つめ
光が底へ落ちていく静けさに
心の呼吸がそっと戻り
冬の深まりだけが胸に満ちる
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次回予告
薄日たゆる師走
冬の午後、雲がゆっくり
割れて薄日が差し込んだ。
その光は強くないのに、
不思議と心の奥に
届くものがあった。
師走の冷たい空気の中で、
ふと立ち止まり、
流れる時間がやさしく
沈んでいくように感じた。
その一瞬を写し取った一句。
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