末吉俳句日記『母のぬくもり冬薔薇』
🗓 2025年11月14日(金)
末吉俳句日記『母のぬくもり冬薔薇』
母の手を 二片ほろり 冬薔薇
(ははのてを ふたひらほろり ふゆそうび)
🖋️季語:冬薔薇(ふゆそうび)(冬)
※「冬薔薇」とは、
冬にも咲く薔薇のこと。
寒さの中で凛として
咲くその姿には、
耐える美しさと
静かな生命力が宿る。


母のぬくもり冬薔薇
冬の日の光の中、
母の手が薔薇に触れる。
ほろりと落ちた二片の花びら、
静かに時がほどけていく。
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次回予告
祈り届く冬天
冷えた冬の夜、
山の方へ静かに
手を合わせた。
その行為に答えるように、
冴えわたる冬天から星が
こぼれるように瞬いた。
祈りと光が交わった一瞬。
人の心と自然が
そっとつながるような、
深い静寂を感じた。
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