末吉俳句日記『ひそ咲く侘助』
🗓 2025年12月13日(土)
末吉俳句日記『ひそ咲く侘助』
侘助や 柵よりひそと 白に咲く
(わびすけや さくよりひそと しろにさく)
🖋️季語:侘助(わびすけ)(冬)
※「侘助」は椿の一種で、
冬から早春にかけて
咲く小ぶりの花。
派手さはなく、
ひっそりとした佇まいが特徴で、
その“控えめな美しさ”
から冬の季語として
よく詠まれる。


ひそ咲く侘助
柵の向こうに侘助がひそと咲き
白さだけが静かに景へ溶け
冬の冷たさに寄り添うように
控えめな美が胸を和らげる
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次回予告
きわ照る薄雪
冬の朝、うっすら
積もった薄雪が、
その“きわ”だけを
ほのかに光らせていた。
強い光ではなく、
触れるように
寄り添う弱い輝き。
その静かな明るさを
見たとき、
寒さの中にやさしい
息づかいを感じた。
何気ない冬の日の
小さな光を、
そっと写した一句。
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