末吉俳句日記『富士暮れる冬川』
🗓 2025年12月4日(木)
末吉俳句日記『富士暮れる冬川』
冬川や 土手に腰かけ 富士暮るる
(ふゆがわや どてにこしかけ ふじくるる)
🖋️季語:冬川(ふゆがわ)(冬)
※冬の川は、水面が澄み、
流れの音が研ぎ澄まされ、
季節の冷たさや静けさを
まっすぐに伝える。
光も影もくっきりと映るため、
冬の風景全体を引き締める季語
として使われる。


富士暮れる冬川
冬川の土手に腰かけて
遠くの富士が暮れに沈み
輪郭だけが静かに光り
深い静寂が胸に満ちてゆく
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次回予告
湖月すべる水鳥
冬の湖面に映る月が、
風に揺られてかすかに
震えていた。
その光を追うように、
一羽の水鳥が静かに滑り出す。
水の冷たさ、月の淡い光、
そして鳥のわずかな動きが
ひとつに溶け合うその瞬間、
音もなく深まっていく
冬の静寂を強く感じた。
その透明な時間を
「湖月をすべりゆく」という
形に託して詠んだ。
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