末吉俳句日記『触れて知る時の痕』
🗓 2026年3月26日(木)
末吉俳句日記『触れて知る時の痕』
鞦韆や 触れて手に錆 つきにけり
(しゅうせんや ふれててにさび つきにけり)
🖋️季語:鞦韆(しゅうせん)〔春〕
※鞦韆はぶらんこのことを
指す春の季語。
子どもの遊びや軽やかな揺れを
連想させる一方で、
過ぎ去った時間や記憶の余韻をも
感じさせる言葉。


空き家の隣の空き地に、
古びたぶらんこがひとつある。
錆びた鎖がわずかに軋み、
座面がゆっくりと前後に揺れている。
押した手は見えず、
足跡も残っていない。
風は強くないが、
止まりきらない揺れだけが続いている。
誰もいない場所に、
その動きだけが置かれていた。
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