末吉俳句日記『重なる時を抱く冬隣り』
🗓 2025年10月25日(土)
末吉俳句日記『重なる時を抱く冬隣り』
落ちる葉を 重ね重ねと 冬隣り
(おちるはを かさねがさねと ふゆどなり)
🖋️季語:冬隣り(ふゆどなり)(秋)
※冬がすぐそこまで
来ている晩秋の季語。
光も風も少し冷たくなり、
自然も人の心も冬への
準備を始める頃。
静けさと余韻に満ちた季節の境目。


重なる時を抱く冬隣り
ひとひらの葉が、
静かに地へと降り積もる。
その重なりの中に、
季節の記憶が息づく。
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次回予告
心をほどく波の秋潮
秋の海辺で、
波が静かに寄せては
返すのを見ていた。
潮の呼吸のようなその動きに、
ふと自分の心の奥まで
洗われていく感覚があった。
波がしがらみを返すたびに、
世界が少し
やわらかくなっていった。
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