末吉俳句日記『月夜に立つ枯木』
🗓 2025年12月7日(日)
末吉俳句日記『月夜に立つ枯木』
枯木より 三歩しりぞき 月夜なる
(かれきより さんぽしりぞき つきよなる)
🖋️季語:枯木(かれき)(冬)
※葉を落とし、
骨のように枝だけを
残した木々の姿を
冬の象徴として詠む季語。
もの寂しさ、静けさ、
冬枯れの透明感を
強く漂わせる。


月夜に立つ枯木
枯木の前で思わず退き
見上げれば月光が輪郭を照らし
冬の静けさが深まりゆき
胸の奥に淡い震えが残る
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次回予告
しじまに溶ける翅音
暦の「大雪」を迎えるころ、
世界はふっと
深い静けさに包まれる。
その底にはまだ、
小さな虫の声がかすかに
潜んでいる。
翅がかすむように
遠のいていくその音は、
季節の移ろいと
命の余韻をそっと胸に落とし、
冬の静寂をいっそう
濃く感じさせる一瞬となる。
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