末吉俳句日記『移ろいを静かに染む蔦紅葉』
🗓 2025年10月21日（火）
末吉俳句日記『移ろいを静かに染む蔦紅葉』
壁つたう 時折紅く 蔦紅葉
（かべつたう ときおりあかく つたもみじ）
🖋️季語：蔦紅葉（つたもみじ）（秋）
※蔦が壁や木にからみながら
紅く染まるさまをいう。
一面に広がる紅だけでなく、
まだらに色づく
途中の姿も味わい深く、
秋の静かな移ろいを
象徴する植物の季語。
移ろいを静かに染む蔦紅葉
古き壁に静けさ宿り、
蔦はそっと季を映す。
すべてを急がずゆるやかに、
時の色を受け入れてゆく。
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次回予告
言葉なく時を待てり秋時雨
冷たい秋時雨の中、
バス停で並んでいた
二人の姿が心に残った。
会話もなく、
ただ同じ方向を
見つめるだけ。
それなのに、
そこには確かに
ぬくもりがあった。
言葉のない優しさを、
雨がそっと包んでいた。
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