わたぼうし短歌帖『蕾に降る春の雪』
🗓 2025年3月13日(金)
わたぼうし短歌帖『蕾に降る春の雪』
🖋️ 短歌:
春の雪 桜の蕾 かぶりゐる
薄き帽子が そっと並びぬ
🖋️ 読み方:
はるのゆき さくらのつぼみ かぶりゐる
うすきぼうしが そっとならびぬ


通勤の朝、
春の雪が細かく舞っていた。
まだ固く閉じた桜の蕾の上に、
小さな白い粒がそっと残る。
枝先には、
薄い帽子をかぶせたような白が
いくつも並んでいる。
溶けるほどのぬくみもなく、
積もるほどの重さもない。
そのひとときの白さが、
咲く前の枝に静かに留まっていた。
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