わたぼうし短歌帖『紅、冬へ手ばなす時』
🗓 2025年12月2日(火)
わたぼうし短歌帖『紅、冬へ手ばなす時』
🖋️ 短歌:
散りし葉に 紅のひときわ 冴えし日を
冬の白へと 紅を手ばなす
🖋️ 読み方:
ちりしはに べにのひときわ さえしひを
ふゆのしろへと べにをてばなす


紅、冬へ手ばなす時
散り葉の紅が冴え、
冬の白へそっと手ばなされていく。
季節の深い息づかいが、
色のうつろいの中に静かに宿った。
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次回予告
月寄るほの甘さ
冬の町角で鯛焼を
手にしたとき、
その湯気と甘い香りが、
手のひらだけでなく
心までそっと温めてくれた。
ふと見上げた月は、
まるで寄り添うように
静かに光り、
その甘さをやさしく
沈めていく。
忙しさのなかで
ふっと生まれる、
小さなぬくもりと
“ほのかな甘さ”を
詠んだ一句。
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