わたぼうし短歌帖『冬潮に消ゆ影』
🗓 2025年11月26日（水）
わたぼうし短歌帖『冬潮に消ゆ影』
🖋️ 短歌：
桟橋の 鴎のゆくを 冬潮に
目指す舟影 いつか消えゆく
🖋️ 読み方：
さんばしの かもめのゆくを ふゆしおに
めざすふなかげ いつかきえゆく
冬潮に消ゆ影
冬潮を渡る鴎を追い
遠くの舟影もしずかに薄れ
海と空の境がほどけ
胸に透明な余情が残る
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次回予告
冬空にほどける息
冬とは思えないほどの
うららかな光に包まれ、
芝の上でそっと息を
預けるように空を見上げた。
動かずにいると、
蒼い冬空がふわりとひらけ、
胸の奥にあった緊張が
静かにほどけていく。
冬の静けさと
やわらかな幸福が重なった、
心が息をつくような
一瞬を短歌にした。
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