わたぼうし短歌帖『冬ざれの気配そっと』
🗓 2025年12月9日（火）
わたぼうし短歌帖『冬ざれの気配そっと』
🖋️ 短歌：
うす白む 草のいぶきに 息ひそめ
暮らしの端と 冬はふかまり
🖋️ 読み方：
うすしろむ くさのいぶきに いきひそめ
くらしのはしと ふゆはふかまり
冬ざれの気配そっと
軒下の草がうす白む朝、
息をひそめて季節の
気配を受け取る。
冬はくらしの端にそっと入り、
静かな深まりを
静謐に告げていた。
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次回予告
沈む光のほそ道
冬の寒林に落ちる夕日が、
木々を朱にそめながら
静かに沈んでいきます。
その微かな色の揺らぎが
地をつたうように広がるものの、
どこか届かないまま
淡く消えていく——。
景色の変化だけが静かに息づき、
心を委ねたくなるような
夕暮れの一瞬を写し取った一首です。
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