わたぼうし短歌帖『言えずに残る』

　わたぼうし短歌帖『言えずに残る』
　🗓 2025年5月29日（木）

🖋️ 短歌：
ゲート越し　揺れる手のひら　遠ざかり
言えずに残る　友との想い
🖋️ 読み方：
げーとごし　ゆれるてのひら　とおざかり
いえずにのこる　ともとのおもい

言えずに残る
ゲートの向こう、
手を振る姿が遠ざかる
「またね」も
「ありがとう」も言えぬまま
心にだけ残った別れの想いが
静かに胸の奥でゆれていた

心にそっと短歌をお届け。皆さまの心がちょっとだけ癒されますように…

よろこびそむる
一度離れたぬくもりが、
この腕にふたたび芽吹いていく。
また会えるその日には、
言葉にならない喜びが、
静かに心の奥から芽を出し始める——
そんな再会の希望と、
あたたかな記憶を描いた一首。

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