わたぼうし短歌帖『色の戻る朝』
🗓 2025年2月12日(木)
わたぼうし短歌帖『色の戻る朝』
🖋️ 短歌:
立春と 名のみ先ゆき 雨の朝
黒き雪より 土の色立つ
🖋️ 読み方:
りっしゅんと なのみさきゆき あめのあさ
くろきゆきより つちのいろたつ


立春を過ぎたとはいえ、
空気はまだ冷えを抱えている。
夜から続く雨が、
道路脇に残っていた黒ずんだ雪を打っている。
一週間ほど動かなかったその塊が、
縁からゆるみ、ゆっくり形を崩していく。
雨音は絶えず、
溶け出した水が路面を薄く流れ、
その下から、湿った茶色の土が現れている。
白が退き、
色の重みだけが静かに戻ってきた。
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