わたぼうし短歌帖『壁に残る生』
🗓 2025年1月23日(金)
わたぼうし短歌帖『壁に残る生』
🖋️ 短歌:
枯蔦や 壁に張りつく 茎ひとつ
色なきままに 冬を受けをり
🖋️ 読み方:
かれつたや かべにはりつく くきひとつ
いろなきままに ふゆをうけをり


冬の壁に張りついた枯蔦は、
葉も色も失い、茎だけを残している。
伸びようとも、離れようともせず、
ただ同じ場所に留まったまま、
冷えた時間を受け止めている姿がある。
動きのないその佇まいに、
生の最小のかたちが
静かに浮かび上がる。
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