わたぼうし短歌帖『風のほの灯に』

　わたぼうし短歌帖『風のほの灯に』
　🗓 2025年11月9日（日）

🖋️ 短歌：
冬の浜　灯のかげ淡く　つわ咲けり
見ゆるは風の　ほの灯のみなり
🖋️ 読み方：
ふゆのはま　ひのかげあわく　つわさけり
みゆるはかぜの　ほのびのみなり

風のほの灯に
冬の浜を渡る風、
灯台の影に咲く石蕗の花。
光は淡く、
それでも確かに息づいている。

心にそっと短歌をお届け。皆さまの心がちょっとだけ癒されますように…

音なき風の冬
仕事を終え、
外に出ると、
日が短くなったことに気づく。
光がまだ道の端に残る中、
風が静かに冬を運んでくる。
音のないその風に、
季節の移ろいと
時の儚さを感じ、
心の奥でそっと
冬の訪れを受けとめる――。

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