わたぼうし短歌帖『風の中の別れ』
🗓 2025年6月17日（火）
わたぼうし短歌帖『風の中の別れ』
🖋️ 短歌：
駅の風 別れの温度を ふくませて
「いってきます」と 振り返らずに
🖋️ 読み方：
えきのかぜ わかれのおんどを ふくませて
いってきますと ふりかえらずに
風の中の別れ
別れのとき、
風にのる「いってきます」は
涙のかわりにそっと
祖母の手を包んでいた。
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次回予告
雨の日も、にじむ町も
雨の日に外出するのも、
少しの気持ちの工夫で
楽しくなる。
雨雲をまるで
服のようにまとい、
町の景色もにじみながら
優しく心に響く。
雨がっぱ姿の主人公に
こぼれる笑顔が、
雨の日を祝福するように
描かれた一首です。
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