わたぼうし短歌帖『湖月のゆらぎ』
🗓 2025年12月5日（金）
わたぼうし短歌帖『湖月のゆらぎ』
🖋️ 短歌：
揺るる月 ひそかに追いし 水鳥の
光ひとゆれ しずけさ満ちる
🖋️ 読み方：
ゆるるつき ひそかにおいし みずどりの
ひかりひとゆれ しずけさみちる
湖月のゆらぎ
揺れる月光を追い、
水鳥がそっと湖をすべる。
ひとゆれの光が
静けさを深め、
冬の湖に透明な時間が
満ちていく。
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次回予告
窓にひらく灯
冬の部屋で曇った窓を
そっと指でこすると、
にじむような夕暮れの光が
ふわりと姿を現す。
外気の冷たさと
室内のぬくもりが
交わるその瞬間、
冬日のやわらぎが
静かに心へ広がり、
時の流れまでも穏やかに
沈まっていくように感じられた。
そんな小さな動作に宿る、
冬のひかりの気配を
詠んだ一首。
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