わたぼうし短歌帖『まほろの空へ』
🗓 2025年6月1日（日）
わたぼうし短歌帖『まほろの空へ』
🖋️ 短歌：
夢の数 雲にうつして こぼれゆく
まほろの空に ふれる指先
🖋️ 読み方：
ゆめのかず くもにうつして こぼれゆく
まほろのそらに ふれるゆびさき
まほろの空へ
雲に映した夢がこぼれ落ちていく
手放した想いが空へ昇っていく午後
まほろの空にそっと手を伸ばせば
希望と未練がやわらかく揺れていた
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すれちがいの紙片
すれ違ったふたり。
視線は交わらずとも、
どこか意識し合っていた。
落ちたノートを拾うしぐさと、
その瞬間にそっと差し込まれた
一片の紙——言葉にならない想いが、
初夏の風とともに心に残る、
静かな恋の予感。
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