わたぼうし短歌帖『見送る雪の日』
🗓 2025年1月12日(月)
わたぼうし短歌帖『見送る雪の日』
🖋️ 短歌:
成人の 向かふ背中を 追ひもせず
淡雪のみが 道を知りゐる
🖋️ 読み方:
せいじんの むかふせなかを おいもせず
あわゆきのみが みちをしりゐる


見送る雪の日
成人の背中を追わず、
ただ淡雪の降る道を見送る。
言葉は置いたまま、
雪だけが行き先を知っていた。
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足を止めた理由
寒い日の待合室に、
赤い手袋がひとつ
置かれていた。
誰のものかも分からず、
特別な意味も見当たらない。
それでもなぜか、
その場で一瞬足が止まる。
考えるより先に
起きた感覚だけを、
そのまま写し取った一首。
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