わたぼうし短歌帖『森にほどける命』
🗓 2025年11月18日（火）
わたぼうし短歌帖『森にほどける命』
🖋️ 短歌：
森深く たどるひとひら ゆきつきて
枯葉ひとまい そっと受けとる
🖋️ 読み方：
もりふかく たどるひとひら ゆきつきて
かれはひとまい そっとうけとる
森にほどける命
森の奥で蝶を見た
終わりを探すような羽ばたき
枯葉へと静かに身を預け
命は音もなく森へ還る
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次回予告
金いちょうの道
校舎からまっすぐ伸びる
銀杏並木を歩いていた。
風が吹くたび、
金色の葉がひらひらと降りそそぎ、
道は光で満たされていく。
その美しい瞬間の中で、
どこか懐かしい気持ちが
胸に広がった。
ひらりと舞う一枚の葉が、
季節の移ろいと小さな記憶を
そっと胸へしみ込ませていく――。
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