わたぼうし短歌帖『さびしさまじり』
🗓 2025年5月26日（月）
わたぼうし短歌帖『さびしさまじり』
🖋️ 短歌：
コーヒーの 香り淡くて 別れ際
「またな」の声も さびしさまじり
🖋️ 読み方：
こーひーの かおりあわくて わかれぎわ
またなのこえも さびしさまじり
さびしさまじり
「またな」と別れた帰り際
ふっと香ったコーヒーが胸をくすぐる
その声にまじる小さなさびしさが
静かにあとを引いていた
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次回予告
影がゆれてる
別れの瞬間、
手がほどけて空を見上げると、
飛行機雲だけが白く残っていた。
その視界の端には、
まだ立ち止まっている君の影が
静かに揺れている。
言葉では交わせなかった気持ちが、
影に溶けて漂っていた一首。
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