わたぼうし短歌帖『静寂に咲くもの』
🗓 2025年1月9日(金)
わたぼうし短歌帖『静寂に咲くもの』
🖋️ 短歌:
人影の 薄れし寺に 伽藍寄り
八重の椿は ただ咲きてあり
🖋️ 読み方:
ひとかげの うすれしてらに がらんより
やえのつばきは たださきてあり


静寂に咲くもの
人影の薄れた寺で、
伽藍に寄り添い椿が咲く。
誇らず、語らず、
在ることだけが静寂を
深めていた。
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次回予告
遠き年のはじめ
この時期、故郷は雪に
包まれているはずだが、
今年はまだ
積もっていないと聞く。
その景色を
確かめることもできず、
正月は帰れなかった。
見ていない雪と、
遠く過ぎていく年の始まりが、
静かな愁思となって胸に残る。
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