わたぼうし短歌帖『薄雪きわの朝』
🗓 2025年12月14日(日)
わたぼうし短歌帖『薄雪きわの朝』
🖋️ 短歌:
薄雪の きわを照らして 朝の風
ただ過ぎゆきて 音もなきまま
🖋️ 読み方:
うすゆきの きわをてらして あさのかぜ
ただすぎゆきて おともなきまま


薄雪きわの朝
薄雪の縁を照らし、
朝の風がそっと過ぎていく。
音も痕も残さぬまま、
澄んだ時間だけが
流れていた。
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次回予告
白き朝を渡る
寒い朝、風の切れ目に
身を寄せる寒雀の姿が
目に留まった。
吹き続ける風の
合間に生まれる、
ほんのわずかな静けさ。
その中を、淡い白い光が
満たしていく。
小さな命が朝の気配を
渡っていくような、
冬のやさしい一瞬を
写した一首。
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