わたぼうし短歌帖『侘助の白い朝』
🗓 2025年12月13日（土）
わたぼうし短歌帖『侘助の白い朝』
🖋️ 短歌：
寒風に 侘助はただ 白くあり
柵の向こうで 朝は澄みゆく
🖋️ 読み方：
かんぷうに わびすけはただ しろくあり
さくのむこうで あさはすみゆく
侘助の白い朝
寒風の中、
侘助はただ白く在り、
柵の向こうで澄む朝に、
控えめな美しさが
満ちていた。
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次回予告
薄雪きわの朝
冬の朝、うっすら積もった
薄雪の縁だけを、
朝の風がそっと照らして
通り過ぎていく。
何かが起こるわけでもなく、
音さえ残さず、
ただ時間だけが
静かに流れていく。
その一瞬の透明さに、
冬の朝特有の澄んだ気配を
感じ取った一首。
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