わたぼうし短歌帖『闇の手前』
🗓 2025年1月22日(木)
わたぼうし短歌帖『闇の手前』
🖋️ 短歌:
雪抱きし 峰のつづきを 見送りて
闇の手前に 景を残しぬ
🖋️ 読み方:
ゆきだきし みねのつづきを みおくりて
やみのたもとに けいをのこしぬ


闇の手前
雪を抱く峰を見送り、
列車は闇へと進んでいく。
見えなくなる手前で景が残り、
余韻だけが胸に灯っていた。
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次回予告
壁に残る生
冬の壁に張りついた枯蔦は、
葉も色も失い、
茎だけを残している。
伸びようとも、
離れようともせず、
ただ同じ場所に留まったまま、
冷えた時間を
受け止めている姿がある。
動きのないその佇まいに、
生の最小のかたちが
静かに浮かび上がる一首。
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