わたぼうし短歌帖『午後のくぼみ』
🗓 2026年5月18日(月)
わたぼうし短歌帖『午後のくぼみ』
🖋️ 短歌:
風薫る 猫のかたちは くぼみごろ
午後のゆるみに ひとり残れり
🖋️ 読み方:
かぜかおる ねこのかたちは くぼみごろ
ごごのゆるみに ひとりのこれり


縁側に猫が寝そべっている。
声をかけても、
耳をわずかに動かすだけで起き上がらない。
隣に腰を下ろし、
こちらもそのまま横になる。
初夏とはいえ、
暑さも冷えもまだ遠く、
風だけが畳を静かに渡っていく。
どこかで鳥が鳴き、
光は少しずつ角度を変えている。
気づけば縁側には自分だけが残り、
猫のいた場所に、風だけが通っていた。
📄この言葉をポケットに(PDFダウンロードはこちらから)
📖 わたぼうし短歌帖一覧を見る
🏡わたぼうしの詩小径トップへ戻る
📷 Instagram公開作品(@HaikuEchoes_575)
心にそっと短歌をお届け。皆さまの心がちょっとだけ癒されますように…
