末吉俳句日記『八月の果てに』
🗓 2026年8月31日(月)
末吉俳句日記『八月の果てに』
八月尽 まだ鳴く空や 蝉ひとつ
(はちがつじん まだなくそらや せみひとつ)
🖋️季語:八月尽(はちがつじん)〔秋〕
※八月の終わり、
特に八月最後の日を表す言葉。
暦の上では秋を迎えながら、
なお残る夏の気配と、
その移ろいを感じさせます。


八月最後の日。
昨日までより、
ほんの少しだけ暑さがやわらいでいる。
それでも木々からは蝉の声が降り、
空にもまだ夏の明るさが残っている
足元には、
鳴き終えた蝉が一匹。
そのそばを通り過ぎても、
頭上では別の蝉が
途切れることなく鳴いている。
夏はまだここにある。
けれど、
吹き抜けた風が少しだけ軽く、
立ち止まって振り返る。
秋と呼ぶには、
まだ何も見つからない。
ただ八月の景色のどこかに、
昨日とは違うものが
ほんのわずかに混じっていた。
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