末吉俳句日記『一葉に聴く秋』
🗓 2026年9月10日(木)
末吉俳句日記『一葉に聴く秋』
歩みとめ ゆれる一葉や 秋の声
(あゆみとめ ゆれるひとはや あきのこえ)
🖋️季語:秋の声(あきのこえ)〔秋〕
※秋になって聞こえてくる風や木々、
虫などの音をはじめ、
そこから感じ取られる秋の気配や
情趣を表す季語です。


どことなく、
昨日より涼しくなったような朝。
秋らしいものはないかと、
いつもの道をゆっくり歩いてみる。
木々はまだ青く、
草も夏の色を残したまま。
見上げる空にも、
はっきりとした季節の変わり目は
見つからない。
それでも歩みを急がず、
風の音や木々の揺れに
いつもより少し長く目を留める。
ふと立ち止まり、
頭上の枝を見上げた。
緑の葉に交じって、
黄色くなった葉が一枚だけ、
朝の風に揺れている。
探していたものは、
ずっとそこにあったのかもしれない。
しばらくその一枚を、
黙って見上げていた。
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