末吉俳句日記『風にふれる秋の端』
🗓 2026年9月9日(水)
末吉俳句日記『風にふれる秋の端』
雨過ぎて 風ややかろし 白露かな
(あめすぎて かぜややかろし はくろかな)
🖋️季語:白露(はくろ)〔秋〕
※二十四節気のひとつ。
暑さが少しずつやわらぎ、
草木に露が
宿り始める頃を表します。
夏の名残の中に、
秋の気配を感じ始める
節目でもあります。


白露。
降り続いた雨が、
夏のあいだ街にこもっていた熱を
少しずつ洗い流していく。
雨の上がった朝、
窓を開けると、
湿った空気の向こうから
ひと筋の風が入り込んだ。
つい昨日までまとわりついていた
重たい暑さとは、
どこか違う。
手を伸ばせば、
秋の端にほんの少し
触れられそうな風だった。
暦を知るはずもない雨が降り、
暦を知るはずもない風が吹く。
それでも白露という日の朝、
季節の境目に立っているような気がして、
しばらく窓を開けたままにしていた。
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