末吉俳句日記『風のあとに』
🗓 2026年6月28日(日)
末吉俳句日記『風のあとに』
風過ぎて 葉くずゆらぐや 蟻の列
(かぜすぎて はくずゆらぐや ありのれつ)
🖋️季語:蟻の列(ありのれつ)〔夏〕
※夏の野や道端で見られる、
一列になって行き交う
蟻の群れを表す季語。
絶えることなく続く小さな営みや、
自然の秩序、生命の力強さを
静かに感じさせる。


台風が過ぎた朝。
風は収まり、
空には青さが戻っている。
散歩道には、
折れた小枝や葉があちこちに散らばり、
昨夜の激しさだけが静かに残っていた。
枝はまだ重たげに垂れ、
雨を含んだ葉先から、
雫がゆっくりと落ちていく。
ふと道端に目を向けると、
積もった木くずの隙間から、
一列の蟻が姿を現した。
途切れることなく、
折れた枝を避け、
濡れた土を渡りながら、
いつもの歩みを続けている。
嵐の跡に残っていたのは、
壊れた景色ではなく、
また動き始めた小さな営みだった。
📄この言葉をポケットに(PDFダウンロードはこちらから)
📖 末吉俳句日記一覧を見る
🏡わたぼうしの詩小径トップへ戻る
📷 Instagram公開作品(@HaikuEchoes_575)
心にそっと俳句をお届け。皆さまの心がちょっとだけ癒されますように…
