末吉俳句日記『虫の声にほどける夜』
🗓 2026年9月14日(月)
末吉俳句日記『虫の声にほどける夜』
一行を また目でたどる 虫の声
(いちぎょうを まためでたどる むしのこえ)
🖋️季語:虫の声(むしのこえ)〔秋〕
※秋の夜に聞こえる虫の鳴き声を表す季語。
鈴虫や松虫などの声に、
秋の静けさや深まり、
夜のしみじみとした趣を感じさせる言葉です。


なんとなく、秋の夜。
なんとなく本を開き、
数ページほど読み進める。
窓の外から、
虫の声が聞こえてくる。
はじめは気にも留めず、
そのまま文字を追っていた。
けれど、
同じ調子を繰り返す声が
いつの間にか耳に残り、
さっき読んだはずの一行を
もう一度読み返している。
本を閉じるほどでもなく、
読むほどでもなく。
開いたページに指を置いたまま、
しばらく虫の声を聞いている。
時計だけが少しずつ進み、
秋の夜も、
なんとなく過ぎていった。
📄この言葉をポケットに(PDFダウンロードはこちらから)
📖 末吉俳句日記一覧を見る
🏡わたぼうしの詩小径トップへ戻る
📷 Instagram公開作品(@HaikuEchoes_575)
心にそっと俳句をお届け。皆さまの心がちょっとだけ癒されますように…
