末吉俳句日記『虫の声にほどける夜』

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 末吉俳句日記『虫の声にほどける夜』
 🗓 2026年9月14日(月)

末吉俳句日記『虫の声にほどける夜』

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なんとなく、秋の夜。
なんとなく本を開き、
数ページほど読み進める。
窓の外から、
虫の声が聞こえてくる。
はじめは気にも留めず、
そのまま文字を追っていた。
けれど、
同じ調子を繰り返す声が
いつの間にか耳に残り、
さっき読んだはずの一行を
もう一度読み返している。
本を閉じるほどでもなく、
読むほどでもなく。
開いたページに指を置いたまま、
しばらく虫の声を聞いている。
時計だけが少しずつ進み、
秋の夜も、
なんとなく過ぎていった。

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