末吉俳句日記『朝日にほどける蓮』
🗓 2026年8月6日(木)
末吉俳句日記『朝日にほどける蓮』
蓮の花 朝日さわりて 影ほどく
(はすのはな あさひさわりて かげほどく)
🖋️季語:蓮(はす)〔夏〕
※夏の朝、
夜明けとともに
ゆっくりと花を開き、
昼には閉じることから、
一日の始まりを
象徴する花として
古くから親しまれています。
静けさと清らかさを併せ持つ、
夏を代表する季語です。


夏の朝。
東の空からこぼれた光が、
ゆっくりと水面を渡っていく。
不忍池は一面、
丸い蓮の葉に覆われ、
朝の影をまだ静かに抱えている。
光が少しずつ池へ広がるにつれ、
閉じていた蓮の花が、
ひとつ、またひとつと開きはじめる。
葉の上の露は光を受けて輝き、
濃かった影はゆるやかにほどけていく。
やがて池全体に朝日が届くころ、
蓮は空へ向かって
静かにその姿を伸ばしていた。
誰に急かされることもなく、
朝の光だけを受けながら、
新しい一日が水面に咲いていく。
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