末吉俳句日記『風待つ庭の静寂』
🗓 2026年7月29日(水)
末吉俳句日記『風待つ庭の静寂』
風鈴や 指の一音 庭へ消ゆ
(ふうりんや ゆびのいちおん にわへきゆ)
🖋️季語:風鈴(ふうりん)〔夏〕
※風を受けて涼やかな音を響かせる、
日本の夏を代表する季語です。
暑さの中で風の気配を
知らせる存在として親しまれ、
鳴る音だけでなく、
鳴らない静けさまでも
夏の情景として感じさせます。


庭先に吊るした風鈴は、
朝から音を忘れたように
動かない。
照りつける陽射しの中、
軒先の影だけが少しずつ形を
変えていく。
指先で風鈴をひとつ鳴らす。
透き通る音は
夏空へ吸い込まれ、
また静かな庭が戻ってきた。
風を待つ午後は、
まだ長そうだった。
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