末吉俳句日記『夏暁の余韻』
🗓 2026年7月24日(金)
末吉俳句日記『夏暁の余韻』
夏暁や 砂の黒ずみ 波かへる
(なつあけや すなのくろずみ なみかへる)
🖋️季語:夏暁(なつあけ)〔夏〕
※夏の夜明け。
静かな浜辺に、
昨夜の気配だけが残る。


夏暁。
誰もいない砂浜を、
波音だけが静かに満たしている。
寄せては返し、
返してはまた寄せる。
東の空はゆっくりと明るみ、
陽はいつの間にか肩ほどまで昇っていた。
波打ち際には、
昨夜の花火の燃え殻や、
色あせた線香花火の軸が
砂に半ば埋もれている。
夜の賑わいを知るものは、
もうそれだけだった。
寄せる波は、
燃え残った欠片を濡らし、
また静かに引いていく。
誰もいない浜辺には、
夜の名残だけが、
朝の光に溶けるように残っていた。
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