わたぼうし短歌帖『雨あとの小径』
🗓 2026年5月25日(月)
わたぼうし短歌帖『雨あとの小径』
🖋️ 短歌:
紫陽花の 路を曲がりて 色ほどけ
雨のしじまに 風やはらげり
🖋️ 読み方:
あじさいの みちをまがりて いろほどけ
あめのしじまに かぜやはらげり


紫陽花の並ぶ路を歩いている。
緑の濃い葉の間に、
紫や淡い紅が静かに浮かんでいる。
昨日より深く見える色もあれば、
雨を含んでやわらいだ色もある。
同じ株でも、
場所ごとに少しずつ色を変え、
道の湿りや空の明るさに応じているようだった。
立ち止まるたび、
目に入る色はまた違って見える。
その日の空気ごと、
花が受け取っているようだった。
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