末吉俳句日記『水のちから』
🗓 2026年6月29日(月)
末吉俳句日記『水のちから』
梅雨出水 橋に裂かれて 水太し
(つゆでみず はしにさかれて みずふとし)
🖋️季語:梅雨出水(つゆでみず)〔夏〕
※梅雨の長雨によって川が
増水することを表す夏の季語。
山間に降り続いた雨が
一気に川へ集まり、
濁流となって流れ下る
自然の力強さや、
人の手では及ばない
自然の摂理を感じさせる。


梅雨半ば。
橋の上から見下ろす川は、
いつもの澄んだ流れとは違い、
土の色を含んで大きくうねっている。
山あいに降り続いた雨を集めた水が、
絶え間なく下流へと流れていく。
岸辺の草は流れに押され、
水際の木々も根元まで迫る水を受けながら、
ただ身を任せている。
流木や折れた枝が、
渦に巻かれては遠ざかり、
濁流は休むことなく進んでいく。
橋の上には風だけが吹き抜ける。
流れを変えることも、
止めることもできず、
ただ水の行方を見送っていた。
📄この言葉をポケットに(PDFダウンロードはこちらから)
📖 末吉俳句日記一覧を見る
🏡わたぼうしの詩小径トップへ戻る
📷 Instagram公開作品(@HaikuEchoes_575)
心にそっと俳句をお届け。皆さまの心がちょっとだけ癒されますように…
