わたぼうし短歌帖『主客あやふし』
🗓 2025年12月30日(火)
わたぼうし短歌帖『主客あやふし』
🖋️ 短歌:
年の暮れ 掃除の音に 猫は居て
黙したままに 我を見てをり
🖋️ 読み方:
としのくれ そうじのおとに ねこはいて
もくしたままに われをみてをり


主客あやふし
掃除の音の中、
猫は動かずこちらを見る。
叱るでもなく
見透かすでもなく、
主客のあわいが
年の暮れに揺れた。
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次回予告
名を持たぬ時
大晦日の夜は、
終わりと始まりが
最も近づく時間。
まだ新しい年ではなく、
しかし確かに次の時が
手前にある。
途切れず続く音の中で、
名も与えられていない
時間に静かに身を置く。
その宙づりの感覚だけを、
説明せずに写し取った一首。
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