末吉俳句日記『猫と眺める晩秋の夕空』
🗓 2026年11月2日(月)
末吉俳句日記『猫と眺める晩秋の夕空』
秋深し 猫としばしの あかね雲
(あきふかし ねことしばしの あかねぐも)
🖋️季語:秋深し〔秋〕
※秋が深まり、
冬の訪れが近づいていることを表す季語。
澄んだ空気や日暮れの早まり、
静けさを増してゆく自然の姿に、
過ぎゆく季節への感慨を重ねる言葉です。


晩秋の夕暮れ、
縁側で猫が空を見上げている。
何を眺めているのだろうと、
その隣に腰を下ろし、
同じように空を見上げてみる。
西の空には、
淡いオレンジ色が広がり、
高くなるにつれて白へと溶け込んでいる。
その色の境目には、
絵筆でさっとなぞったような雲が、
細く長く伸びている。
猫はときおり耳を動かしながら、
じっと空を見つめている。
私もその隣で、
ゆっくりと移ろう空の色を眺めている。
やがてオレンジ色が少しずつ薄れ、
雲の輪郭も夕暮れに溶け始める。
猫も私も動かないまま、
ただ並んで、
晩秋の空を見上げていた。
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