末吉俳句日記『月が寄り添う孤独』
🗓 2026年10月19日(月)
末吉俳句日記『月が寄り添う孤独』
頬ぬらし 月は隣りに あるばかり
(ほほぬらし つきはとなりに あるばかり)
🖋️季語:月〔秋〕
※秋の澄んだ夜空に浮かぶ月。
俳句では「月」は秋の季語として扱われ、
静けさや寂しさ、
もの思いを誘う存在として親しまれています。


秋の夜、
何となく寂しさを覚えて、
ひとり丘へと足を運ぶ。
辺りには何もなく、
冷たい風が草の上を静かに渡っている。
見上げれば、
澄んだ夜空に月が浮かんでいる。
誰もいない丘の上で、
ただ、その月を見つめている。
何かを語りかけるわけでもなく、
月が答えてくれるわけでもない。
それでも、
この寂しさを知ってほしくて、
もう一度、月を見上げる。
やがて、
視界の中で月の光がにじみ、
目の端からひとしずくがこぼれる。
顔を上げたまま、
その雫が頬をゆっくりと伝っていく。
月は変わらず、
秋の夜空に浮かんでいた。
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