末吉俳句日記『静けさ映す月天心』
🗓 2025年11月5日(水)
末吉俳句日記『静けさ映す月天心』
月天心 声なき坂を 下るかな
(つきてんしん こえなきさかを くだるかな)
🖋️季語:月天心(つきてんしん)(秋)
※「月天心」は、夜半を過ぎて
月が真上にかかることをいう。
空気が澄み、風も止むころ、
世界が静寂に包まれ、
ただ月光だけが地上を
照らす時間を表す季語。


静けさ映す月天心
真夜中の坂を、
ひとり下りていく。
声もなく、風もなく、
ただ月だけがついてくる。
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次回予告
澄心を映す冬支度
晩秋のある日、
冬支度をしながら
空を見上げた。
澄みきった美空に、
季節の移ろいとともに
心が静かに澄んでいく。
外の冷たさとは裏腹に、
内側には穏やかな
温もりがあった。
季節を受け入れる
安らぎを詠んだ一句。
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